ものすごく久し振りの海外出張から土曜日に帰国した。清潔な国際都市シンガポールよりも数倍強く印象に残ったのは、一泊だけ、ほぼ空港とホテルと訪問先を往復しただけのインドネシアだった。
見た限りインドネシアには信号がない。いやほとんどない。でも人は多い。車もたくさん走っている。バイクもたくさん走っている。みな飛ばしている。自転車や
自転車のタクシー や馬車もいる。
道にセンターラインはあってもあまり関係はないらしい。路側帯も一車線として十分活用。ウインカーも必要以上には使用しない。当然のように割り込みするためにクラクションは優しく鳴らす。割り込みされる方も当然のように割り込みされている。
信号がないので大きな交差点では、いや普通の交差点でも右折は難しく、車の洪水の中、交通整理をする兄ちゃんたちがたくさんいる。どう見ても警官ではない。運転手は誘導のお礼にチップをやったりやらなかったりする。たとえチップを得る確率は低くても、これだけの通行があればそれなりの収入にはなるのだろう。
渋滞も激しい。定番渋滞スポット?では物売りがたくさんやってくる。新聞だったりピーナッツだったり正体不明のスナックだったり。中にはギターを持った若者もいる。小学生位の女の子もいる。女の子は何も持っていない。運ちゃん曰く「She sings」。車が止まっているわずかな時間に歌い、何がしかの小遣いを稼ぐのだろうか。いや小遣いというよりもっと切実な生活の糧であるに違いない。
日中、道端の商店にはほとんど明かりが点いていない。でも目を凝らすとひっそり人が座っていたりする。夕刻には小さな蛍光灯が一つだけ灯る。車を降りてたとえ30分でもこの街を歩いてみたいと強く思う。しかし訪問先との夕食前でそれもかなわず。
思えば貧弱な海外経験の中、これまで行ったのは西欧先進国と香港、台湾。インドネシアはそのごくごく一部をちらっと見ただけでしたが、なかなか凄かったです。
ちなみに成田以外でマスク姿は皆無。でもインドネシア入国時には健康状態の申告を求められ、消毒もされました。シンガポールでは特になし。
<追記>2009-05-23 16:02
シンガポールで会った取引先のメンバーは全員キーボード付きのスマートフォン_残念ながらPalmではなくブラックベリーのようでしたが_を持ち、しばしばメールなどをチェックしているようでした。彼らも欧州他からの出張組でしたが、海外まで来て、いいんだか悪いんだか...