両者の違いはインクの構成で、TS8430は染料インクのCMYK+グレーと顔料インクの黒。XK90はグレーの代わりにフォトブルーが採用されている。グレーはモノクロの階調表現に優れ、フォトブルーでは粒状感が軽減され、より写真向きになっているという。
現在の価格はTS8430が約30,000円、XK90は約40,000円だ。しかし両者の写真印刷に決定的な優劣があるかというと、むしろTS8430の方がいいという意見もあるようだ。
今まで染料系インクジェットプリンターで弱点とされてきた青系を強化するため、TS8430のグレーインクをフォトブルー(青紫)インクに変更。青紫が強化されるとその補色である黄色~橙色も際立つため、カラープリントの肌色の鮮やかさも確かに増しているが、その分、暗部のグラデーションに弱くなっており、黒つぶれが多くなっている。L~2L版プリント程度ならよいが、A4サイズに大伸ばしするのならば、TS8430の方が全色とも豊かな階調を楽しめるのではないだろうか?(CB雄スペンサーさん)
XK90のランニングコストはTS8430より安く、上記家電批評モノマニアによるフォト年賀状の試算では両者に9.1円の差がある。この9.1円/1枚で10,000円の価格差を回収するためには、1,100枚ほど刷る必要がある。そして今後例えば5年で年賀状をそんなに出すかというと、我が家では明確にNOということになる。
<追記>2022-11-07 10:16